ネット上のQ&Aサイトやブログでは、ワードカウントに関して事実と異なる誤解が定着しています。代表的な3つの盲点を整理します。
第一に、「西暦や金額などの数字は単語数に含まれない」という誤解です。「2026」や「$100」といった半角数字列は、WordでもGoogleドキュメントでも立派な「1単語」として数えられます。数字を多用するテクニカルライティングでは、思わぬところで語数がかさみ、本文の議論を展開するスペースを圧迫する要因になります。
第二に、「スラッシュ(/)で繋いだ表記のカウント事故」です。「and/or」や「his/her」のようにスペースを空けずにスラッシュを入れると、エディタは「1つの長い単語」として誤認します。これにより、執筆者は2語使ったつもりでも機械判定では1語になり、全体の文字数・語数バランスを狂わせる原因となります。
第三に、「下限ギリギリを狙えば効率的である」という思考の罠です。たとえばIELTS Task 2で「250 words」と指定されている場合、251語で着地させるのは極めてリスキーです。試験官や採点エンジンのトークナイズ処理によって複合語が1語減算された瞬間、249語となってペナルティ対象に転落します。プロの指導現場では、「規定下限+10%(250語指定なら270〜280語程度)」を安全圏として設定するのが鉄則とされています。