いまや東京・銀座は、世界の食通が真っ先に向かう「食の聖地」となった。多言語に対応した案内や、宗教的・信条的配慮を施したメニューの拡充など、インバウンド需要の高まりに応える柔軟な変化も見られる。カウンターを見渡せば、欧米やアジア各国から訪れた外国人客が、熱心に写真を撮影しながら舌鼓を打つ姿が珍しくない。
「本物の和食とは何か」を探求する海外のフードジャーナリストやシェフにとっても、ここは外せない巡礼地だ。異文化の要素を巧みに取り入れながらも、根底にある和の美意識を崩さないバランス感覚は、世界中の食文化関係者に多大な影響を与え続けている。