伊野尾慧のタレント価値を裏付けるのが、映像作品や舞台における確かな実績です。代表作となった連続ドラマ『家政夫のミタゾノ』シリーズの村田光役では、天然でありながらどこか核心を突くキャラクターを好演。主演の松岡昌宏との軽妙な掛け合いはシリーズの名物となり、視聴者層をファミリー層まで大きく広げました。
また、近年挑戦を重ねている本格ミュージカルや舞台作品(『ハネムーン・イン・ベガス』など)では、ブロードウェイ由来の難易度の高い楽曲を見事に歌いこなし、辛口な舞台評論家からも「コメディセンスと哀愁の表現が共存している」と称賛を浴びました。
一方で、6年間にわたり木曜パーソナリティを務めた『めざましテレビ』の降板理由については、当時ネット上で様々な憶測が飛び交いました。しかし、局関係者の証言や改編期の公式発表を照合すると、実態は「30代を迎えたキャリア設計に伴う、長期的な舞台・ドラマ出演スケジュールの確保と深夜・早朝帯の拘束見直し」が主因でした。長年早朝番組を支えた功績はフジテレビ内でも極めて高く評価されており、円満な世代交代・シフトチェンジであったことが記録されています。