平穏に見えた家庭環境が一変したのは2016年3月のことでした。『週刊新潮』のスクープにより、乙武氏が複数の女性と不倫関係にあった事実が暴露されたのです。報道後、乙武氏本人が「過去に5人の女性と不倫関係を持った」と事実を認め、世間に激震が走りました。当時、参議院選挙への出馬が有力視されていた政治路線も完全に白紙となります。
当初は夫婦連名で謝罪コメントを発表し、再構築を目指す姿勢を見せていました。しかし、事態は急速に悪化します。世間の厳しいバッシングが自宅周辺にまで及び、子供たちの生活環境を守るため、同年6月には自宅を出る形での別居生活がスタートしました。
離婚に至った根本的な要因は、単なる裏切りだけではありませんでした。先天性四肢切断という重度の障害を持つ夫の日常的な介助に加え、乳幼児を含む3人の子育てをワンオペでこなす負担は、仁美さんの心身を極限まで追い詰めていたと伝えられています。「これ以上の介護と夫婦生活の維持は限界」という悲痛な叫びが、家庭崩壊の決定打となりました。