現在のタフガイなイメージからは想像もつかないが、彼の幼少期は過酷な闘病の連続だった。小学生の頃に慢性腎炎を患い、長い入院生活と厳しい食事制限を経験している。学校の行事や外遊びを制限され、病院のベッドの上で孤独と向き合う日々が続いた。
家族構成は両親と妹の4人家族。病弱だった息子を献身的に支え続けた母親と、背中で男の生き様を示した元自衛官の父親。家族の手厚い愛情とサポートがあったからこそ、病魔を克服し、後年の驚異的な身体能力を開花させることができた。
「当たり前に生きられることのありがたさ」を病床で痛感した原体験が、伊藤英明という俳優の根底にある泥臭いまでの生命力と、他者への温かな眼差しを形作っている。