彼のキャリアを語る上で欠かせないのが、社会現象を巻き起こした『海猿』シリーズでの熱血漢・仙崎大輔役だ。熱くまっすぐな男を演じ、日本映画界のトップスターとしての地位を揺るぎないものにした。しかし、そのイメージに安住することなく、彼は自らのパブリックイメージを粉砕する道を選ぶ。
最大の転機となったのが、鬼才・三池崇史監督と組んだサスペンス映画『悪の教典』である。生徒に人気の爽やかな高校教師でありながら、裏ではサイコパスな殺人鬼という二面性を持つ主人公を見事に演じ切った。三池崇史監督との強烈な化学反応により、彼の潜在的な「狂気の演技」が解き放たれ、日本映画界に強烈なインパクトを残すこととなった。