一連の法廷闘争は、元TBS記者の山口敬之氏を相手取った民事損害賠償請求訴訟として長年争われてきた。刑事手続きが不起訴処分で終結したことを受け、真実の究明は民事の法廷へと持ち越された経緯がある。合意のない性行為であったか否かが最大の論点となり、双方は真っ向から主張を対立させた。
審理を重ねた最高裁判所は、山口氏の上告を棄却し、伊藤氏側の勝訴を認めた判決を確定させた。裁判所は提示された客観的証拠やタクシー運転手の証言、直後のやり取りの整合性を重視。刑事上の不起訴判断を超えて民事上の責任を認定したこの決定は、性暴力被害における「同意」概念の解釈に歴史的な一歩を刻む結果となった。