私たちが日常で使っている暦は、どのように保たれているのでしょうか。その科学的基盤を支えているのが国立天文台です。国立天文台は毎年「暦象年表」を発表し、太陽や月の動き、地球の自転速度の微細な変動を算出して日本の標準時や暦の基準を提供しています。
暦学・天文学の視点から見ると、1年は正確には365日ではありません。地球が太陽の周りを一周する公転周期は約365.2422日であり、毎年約0.2422日(約5時間49分)のズレが生じます。このズレを修正するために設けられたのが「閏年」です。4年に1度、2月29日を挿入するルールが基本ですが、西暦年数が100で割り切れるが400で割り切れない年は平年とする、という精度補正が施されています。こうした精密な天文学の計算によって、季節と日付が何百年先もズレないよう守られているのです。