横丁散策の醍醐味といえば、伊勢独自の食文化を凝縮したグルメの数々です。地元食材を惜しみなく使った逸品から、長年愛され続ける定番甘味まで、編集部が現地実食調査と利用者の口コミ評価をもとに厳選した必食ラインナップを紹介します。
1. 赤福本店|五十鈴川のせせらぎと味わう創業300余年の味
おかげ横丁の正面、おはらい町通り沿いに佇む赤福本店は、創業1707年(宝永4年)の歴史を誇る象徴的店舗です。名物の赤福餅(番茶付き)は、波打つ餡の形状が五十鈴川の清流を、白い餅が川底の小石を表しています。
店内奥の座敷や縁側に腰を下ろすと、目の前には五十鈴川の穏やかな水面が広がります。番茶の芳ばしい香りと、上品な甘さのこし餡、柔らかな餅の調和は格別です。夏季限定の「赤福氷」や冬季限定の「赤福ぜんざい」も季節の風物詩として外せません。
2. ふくすけ|極太麺と濃厚タレが絡み合う伝統の「伊勢うどん」
おかげ横丁のシンボルである太鼓櫓のすぐ隣に店を構えるのが、伊勢うどん専門店ふくすけです。1時間近くじっくり茹で上げた極太の柔らかい麺に、天然出汁(昆布や鰹節)とたまり醤油を煮詰めた漆黒のタレを絡めていただきます。
見た目の濃さに反して塩気はまろやかで、出汁の深い旨味と甘みが口いっぱいに広がります。長旅で疲れた参拝客の胃腸に負担をかけないよう工夫されたという歴史的背景を噛み締めながら、青ネギと生卵(月見伊勢うどん)を絡めてすするのが定番の食べ方です。
3. 豚捨(ぶたすて)|精肉専門店が手掛ける松阪牛コロッケと牛串
創業明治42年の老舗精肉店豚捨は、伊勢肉(松阪牛のルーツとされる未経産の黒毛和牛)の専門店です。「あまりの旨さに豚を捨てた」という店名の由来通り、肉の旨味が凝縮されたメニューが揃います。
テイクアウト窓口で飛ぶように売れる名物「コロッケ」は、サクサクの衣の中に甘辛く味付けされた牛肉ミンチとホクホクの男爵芋が詰まった極上品です。より贅沢に肉本来の風味を堪能したい方には、注文後に炭火で焼き上げる「松阪牛串焼き」が絶大な支持を集めています。
4. お伊勢参りスイーツ&お土産注目セレクション
食べ歩き散策を締めくくるスイーツやお土産も見逃せません。
- 五十鈴川カフェ:五十鈴川を臨むカウンター席で本格ネルドリップ珈琲と和三盆ロールケーキを堪能できる隠れ家喫茶。
- 伊勢醤油本舗:伊勢うどんのタレをベースにした「伊勢醤油ソフトクリーム」は、キャラメルのようなコクと香ばしさが癖になる新感覚スイーツ。
- まる天 おはらい町店:新鮮な魚のすり身にタコやチーズを練り込んだ「たこ棒」「チーズ棒」がアツアツの状態で楽しめます。