「一石二鳥」と「一石三鳥」の最大の違いは、得られる成果の数量と、言葉が持つフォーマル度(格式)にあります。「一石二鳥」が一つの原因から「2つの利益」を得ることを指すのに対し、「一石三鳥」は「3つの具体的なメリット」が得られる状態を指します。
ここで知っておくべき重要な類語が「一挙両得」と「一挙三得」です。「一挙両得」は中国の歴史書『晋書』などに記された正統な故事成語であり、「一石二鳥」の漢文的ルーツにあたります。そして、3つの成果を得る意味で正式な漢籍の格式を持つ四字熟語は「一石三鳥」ではなく「一挙三得」です。
また、さらに多くのメリットを包括して表現する「一石多鳥」という言葉も存在しますが、こちらも「一石三鳥」と同様に近年の造語表現です。公的なスピーチや格式高い文章では、漢文由来の「一挙三得」や「多大な波及効果」と言い換えるのがスマートな表現選択となります。