ソーシャルメディアにおいて確固たるエンゲージメントを生み出すには、撮影の技術的セオリーを理解した上で、自己のキャラクターと向き合う必要があります。
写真映えのコツとして不可欠なのが、カメラの特性を熟知することです。スマートフォンの超広角レンズ(0.5倍〜0.6倍設定)を下から煽るように構えると、足が不自然に長く伸び、身体のパースペクティブが誇張されます。この状態で大股援を繰り出したり、カメラに向かって手を突き出したりするだけで、静止画にマンガのようなダイナミズムが宿ります。これがバズる写真の撮り方における基礎技術です。
家族社会学や心理学の視点から見ると、人は「完璧な自己提示」を行う人物に対して警戒心を強め、「自己開示によって弱点やユーモアを共有してくれる人物」に親和性を抱きます。自虐や脱力ポーズは、自己の境界線を適切に開いて他者を受け入れるためのコミュニケーションツールに他なりません。しかし、誰もが同じアプローチを取るべきではないのも事実です。
【面白いポーズに挑戦すべき人】
・SNSでの発信がマンネリ化し、フォロワーとの心理的距離を縮めたい人
・整ったコーディネートや美しいロケーションを活かしつつ、「気取りすぎ」を中和したい人
・旅先や日常の記録を、唯一無二の記憶として鮮明に残したい人
【慎重になるべき人・避けるべきシーン】
・公的なビジネスアカウントや、厳格な専門性が求められるブランディングを行っている人
・周囲に一般の通行人が多数おり、撮影によって通行を妨げる可能性がある場所
・他人の目を過剰に気にしてしまい、シャッターを切る瞬間に中途半端な照れが出てしまう人
面白いポーズを成立させる唯一の防壁は「被写体自身の潔さ」です。やるからには中途半端な羞恥心を捨て、その空間の主人公として堂々と振る舞うことが、結果として最も魅力的な一枚を生み出します。