一龍斎貞鏡は1986年1月30日生まれ、東京都武蔵野市の出身です。本名は大塚麻衣子(おおつか まいこ)。講談界屈指の美貌と評される洗練されたビジュアルに加え、言葉の端々に漂う知性と品格が高座の大きな魅力となっています。
学歴としては、私立の名門・武蔵野大学文学部日本語・日本文学科を卒業しています。在学中から日本の古典文学や言語表現の基礎を体系的に学んでおり、この時期に培われた国文学への深い造詣が、現在の台本解釈や流麗な語り口の強固な土台となっています。
大学卒業を控えた2007年頃、周囲が一般企業への就職活動を進めるなかで、彼女が選択したのは伝統芸能という厳しい世界でした。「敷かれたレールの上を歩むのではなく、自らの声と体一つで勝負したい」という強い志を胸に、父である一龍斎貞花への弟子入りを志願することになります。