国際保健機関(WHO)を舞台としたパンデミック条約の正式運用が始まり、日本が世界に対してどのようなプレゼンスを示すかが改めて注目されている。途上国へのワクチン分配メカニズムや感染症情報のリアルタイム共有をめぐり、欧米諸国とグローバルサウスの対立は激しさを増す一方だ。
国際政治学者としてのバックグラウンドを持つ政策通は、この国際交渉の土台を築いた人物として各国の保健担当相や専門家から今なお直接の相談を受ける機会が多い。日本が資金提供国としてだけでなく、ルールメイキングの主導者として立ち回るためのパイプ役として、その外交手腕が試されている。