一級建築士と二級建築士の違いとは?規模・年収・合格率の格差を解剖の疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。
厚生労働省が実施する「賃金構造基本統計調査」の直近推移や、公益財団法人建築技術教育普及センターが公表している試験統計から、両資格の実態を比較したデータは次の通りです。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価管轄・免許交付者一級:国土交通大臣
二級:都道府県知事国家資格(大臣免許 vs 知事免許)全国規模の案件や公共調達では大臣免許の信頼性が圧倒的優位。設計できる建物の規模一級:無制限
二級:木造1,000㎡以下・RC造300㎡以下など建築基準法・建築士法第3条準拠戸建て住宅市場以外では二級の業務範囲の制約が顕著に現れる。平均年収の格差一級:約650万〜750万円
二級:約450万〜520万円全産業平均(約460万円)との比較大手ゼネコン・組織設計の一級保持者は30代後半で1,000万円超も一般的。総合最終合格率一級:約10%〜12%
二級:約22%〜26%国家資格難易度ランキング上位一級は学科合格後の製図試験倍率も約3倍。数年越しの挑戦が標準。標準学習時間一級:1,000〜1,500時間
二級:500〜700時間資格専門予備校の標準カリキュラム一級は大手資格学校の受講料だけで100万〜150万円規模の投資が必要。
統計データが示す通り、平均年収の格差は年間で約150万〜250万円、生涯賃金に換算すると5,000万円以上の開きが生じる計算です。この格差が生じる根本要因は、資格手当(一級で月3万〜5万円、二級で月5,000円〜1万5,000円程度)の差だけではありません。大手ゼネコンやスーパーゼネコン、日建設計などの組織設計事務所、大手ハウスメーカーの本部設計部門において、「一級建築士の保持が管理職(課長・チーフデザイナー以上)昇進の必須条件」に指定されている事実が大きく寄与しています。