島外のドライバーが伊豆大島でレンタカーを利用する際、本土の感覚のままでいると思わぬトラブルに巻き込まれるポイントがいくつか存在します。ネット上の情報では見落とされがちな「3大トラップ」を事前に把握しておきましょう。
1. 入港地が毎朝変わる「岡田港・元町港トラップ」
伊豆大島最大の特徴は、東海汽船の船が到着する港が固定されていない点です。西側に位置する「元町港」がメインですが、西風や高波の影響を受ける日は東側の「岡田港」へ変更されます。この決定は毎朝7時30分頃に東海汽船から発表されます。
「元町港近くの店舗で予約したのに、船が岡田港に着いてしまった」と慌てる旅行者が毎年続出しますが、大半のレンタカー会社は当日の入港決定に合わせて岡田港まで送迎車を出して待機してくれます。港を出た広場で会社名のプラカードを掲げたスタッフを見つけるか、下船後に店舗へ電話一本入れるだけで問題なく合流可能です。
2. 島内ガソリンスタンドの「営業時間と日曜定休」問題
レンタカー返却時は本土と同様に「満タン返し」が原則ですが、島内のガソリンスタンド事情は都会と大きく異なります。営業時間が17時〜18時頃で終了する店舗が多く、日曜日は一部スタンドが完全休業になります。夕方の最終便で船に乗る直前に給油しようとしたところ、スタンドが閉まっていて給油できず、割高な店舗規定精算になってしまうケースが頻発しています。給油は返却直前ではなく、午後の観光ルート上で余裕を持って済ませておくのが鉄則です。
3. 細街路での離合と野生動物(キョン)の飛び出し
元町港周辺の集落や、歴史的な街並みが残る波浮港の旧道は道幅が極めて狭く、対向車とのすれ違い(離合)に技術を要します。また、島内に多数生息する小型のシカ「キョン」が、夕暮れ時や夜間に道路脇から突然飛び出してくる事故が急増しています。夜間のドライブではハイビームを適切に活用し、スピードを抑えた慎重な運転が求められます。