幾度もの困難を乗り越えてきた「北九州の台所」旦過市場周辺は、いま最も熱いエネルギーに満ちている。旦過市場商店街振興組合を中心とした再開発と復興の歩みに呼応するように、周辺の路地には活気あふれる新店が次々と誕生している。歴史ある市場の食材供給力を活かし、朝仕入れたばかりの旬野菜や肉、魚をその日の夜に最高の状態で提供する循環が、街全体に力強い息吹を与えている。
日本初のアーケード商店街として知られる魚町銀天街の周辺でも、北九州市役所観光課によるナイトタイムエコノミー推進の後押しを受け、古民家や歴史的ビルをリノベーションした個性派酒場が台頭してきた。レトロなアーケードの風情と現代的な感性が融合した空間は、地元住民の憩いの場にとどまらず、国内外の観光客を惹きつけるカルチャースポットとして機能している。