オープナーを語るうえで、混同されやすい専門用語が「バルクピッチャー」と「ショートスターター」です。現場やメディアでも曖昧に使われるケースが見受けられますが、それぞれの役割と運用思想には明確な境界線が存在します。
まず、オープナーの後を受けて2回以降に複数イニング(概ね3〜5イニング以上)を担当する実質的な主戦投手を「バルクピッチャー(Bulk Pitcher)」、あるいは「バルクヘッド」「ロングマン」と呼びます。「バルク(Bulk)」とは塊や大部分を意味し、試合の主要なアウトカウントを稼ぎ出す役割を指します。
一方、日本球界で主に使われる「ショートスターター」は、オープナーとは起用の順番と狙いが異なります。ショートスターターは本来の先発投手をあらかじめ2〜3イニング限定で全力登板させ、相手打線が慣れる前に意図的にスパッと代える戦術です。初回にリリーフ専門投手を充てるオープナーに対し、ショートスターターは先発ローテーション投手の登板イニングを短縮・管理するアプローチであり、ベンチ側の意図が根本から分かれます。
それぞれの特性と現場での位置づけを、客観的データに基づいて整理したのが以下の比較表です。