「甲子園や地方大会中継で、アイブラックを付けている高校球児をあまり見かけない」と感じている方も多いはずです。結論から言うと、日本高等学校野球連盟(高野連)の「高校野球用具使用制限」において、アイブラックの公式戦使用は原則として認められていません。
高校野球では「華美な装飾の排除」や「学生スポーツとしての品位・統一性」が厳格に求められるため、フェイスペイント類や視覚的な装飾と受け取られかねないギアの使用は厳しく制限されています。夏の甲子園など酷暑・猛烈な日差しの中での試合であっても、選手が直ちにアイブラックを塗ってグラウンドに出ることは規約上不可能です。
ただし、近年の熱中症対策および紫外線による眼病予防への意識の高まりを受け、高校野球界のギア規定も少しずつ変化しています。例えばサングラスに関しては、事前に大会本部へ申請し、フレームの色や形状が規定(黒・紺・グレーなどの単色で華美でないもの)に合致していれば使用が許可される運用が定着しています。今後、プレーの安全性や選手の健康管理の観点から議論が進めば、将来的にアイブラックに関する内規が見直される可能性もゼロではありませんが、現状の公式戦では使用不可である点を理解しておく必要があります。
なお、大学野球(全日本大学野球連盟)や社会人野球(日本野球連盟:JABA)においては、各連盟の規定に従う形となりますが、過度な威嚇デザインやロゴ露出がない限り、実用的な遮光ギアとしての使用が概ね容認されています。