2009年、AKB48が『RIVER』で初のオリコン1位を獲得し、国民的アイドルへの階段を一気に駆け上がる最中、野呂佳代に大きな転機が訪れます。20歳以上のメンバーで構成される姉妹グループ「SDN48」への移籍と、初代キャプテン就任の打診でした。
当時、AKB48の選抜枠が次世代の若いメンバーへとシフトしていく中で、野呂佳代のAKB卒業理由およびSDN48への完全移籍には、プロデューサー・秋元康による明確な狙いがありました。それは「深夜帯に大人のエンターテインメントを魅せる新グループの舵取り役には、高いトーク力と人間的包容力を持つ野呂しかいない」という強い信頼です。
野呂は戸惑いながらもその大役を引き受け、SDN48キャプテンとして個性豊かな大人メンバーたちをまとめ上げました。妖艶な楽曲と圧倒的なステージングでグループをメジャーデビューへと導き、2012年3月のNHKホール公演をもってメンバー全員卒業という劇的なフィナーレを迎えるまで、先頭に立ってグループを牽引し続けました。