ネット上の掲示板や検索サジェストを見ていると、野間口徹の過去に関して「親と絶縁状態だったのではないか」「大学で挫折して中退したのか」といった真偽不明の噂が散見されます。しかし、これらの言説は実態とは大きく異なります。
第一に、両親との関係性についてです。確かに上京当初は猛反対され、一時的に冷え込んだ時期はあったものの、両親は息子の選んだ道を陰ながら見守り続けていました。30代半ばでドラマ『SP』に出演し、テレビ画面越しに息子の確かな仕事を目にした際、両親は誰よりも喜び、その努力を認めたといいます。現在では良好な親子関係が築かれており、帰省のエピソードが語られることも少なくありません。
第二に、「大学の学業についていけず中退した」という挫折説も誤りです。東筑高校から信州大学農学部という経歴からも明らかなように、学力的な問題ではなく、単に「演劇という抑えきれない情熱」に全精力を注ぐための決断でした。安全な教師の椅子を捨て、表現の世界に身を投じた生き様は、挫折ではなく強い主体的な選択であったことが分かります。