藤田の政治手法を語る上で欠かせないのが、政治家以前のキャリアだ。スポーツ関連ビジネスや起業家としての経験を通じて培われた市場感覚。それが、彼の政治的立ち振る舞いの骨組みになっている。
従来の永田町の政治家といえば、地盤・看板・鞄を引き継いだ世襲か、官僚出身者が大半を占めていた。だが、藤田が持ち込んだのは「KPI(重要業績評価指標)」や「コストパフォーマンス」といったビジネス用語と、徹底した数値管理だ。感情論や長年の慣習に頼りがちな野党内部の意思決定プロセスを、急速に合理化させたインパクトは小さくない。
党内からは「あまりにもドライだ」という声が漏れることもある。しかし、そのクールなまでの割り切りこそが、混迷する政局で迅速な意思決定を可能にしているのも事実だ。