世間からどれほど悪役として描かれようと、沙知代さんには独自の哲学と人を惹きつける強烈な魅力がありました。彼女が残した言葉の数々は、現代でも色あせない人生訓として語り継がれています。
「私は私よ。他人がどう思おうと関係ない」
「人間なんてね、生まれた時は裸、死ぬ時も裸。何も持たずに旅立つんだから、生きているうちにやりたいことをやればいいの」
「男の甲斐性は、惚れた女をどこまで守り通せるかで決まるのよ」
強気な発言の一方で、家庭内では克也氏の体調管理を徹底し、食事の栄養バランスを細かく計算するなど、献身的な妻としての顔を持ち合わせていました。克也氏が「ボヤキ」を連発しながらも妻に頭が上がらなかったのは、彼女の深い愛情と家庭を守る責任感を誰よりも理解していたからに他なりません。
東京・世田谷区田園調布に構えた豪華な自宅や遺産を巡っては、沙知代さんの他界後、そして克也氏の逝去後にもメディアの関心を集めました。前夫との息子である団野村氏(メジャーリーグ代理人)やケニー野村氏との間には確執が報じられた時期もありましたが、三男の野村克則氏はプロ野球の指導者として確固たる地位を築き、父母の遺志を継いでいます。