現在の高齢者が腰を曲げずに若々しさを保てている最大の功績は、医療技術の進歩による予防体制の確立にあります。骨粗鬆症は「治らない老化現象」ではなく、適切な介入によって進行を食い止め、骨密度を回復させることが可能な病気へと変わりました。
予防の柱となるのは、整形外科で受ける定期的な骨密度検査(DEXA法)です。現在では、骨を壊す細胞の働きを抑える骨吸収抑制薬に加え、骨を新しく造り出す骨形成促進薬(テリパラチドやロモソズマブなど)の選択肢が広がり、圧迫骨折を未然に防ぐ治療が確立されています。
また、外出時のサポートとして活用される歩行器やシルバーカーも、前屈みを助長する旧来型から、自然と背筋が伸びるハンドル位置・高さ調整が可能な最新モデルへと進化しました。カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを意識した栄養摂取と、適度な日光浴を組み合わせることで、強固な骨と筋肉の土台を維持できます。