多くのファンや若い世代の視聴者が直面する最大の壁が、「Netflix、Amazon Prime Video、U-NEXT、Huluといった大手動画配信サービス(VOD)で一切配信されていない」という現実です。なぜ、これほどの傑作がデジタル配信全盛の現在もサブスクリプションに並ばないのでしょうか。
その最大の要因は、昭和・平成初期の制作体制に起因する音楽著作権・二次利用権の壁にあります。本作の第一期オープニングを飾った矢野顕子の「David」をはじめ、劇中では当時流行していた国内外のポップス、ジャズ、劇伴が数多く使用されていました。当時のテレビ界では「インターネット配信」という概念が存在しなかったため、楽曲の利用許諾は「放送時」および「初期のVHS化」のみを前提に結ばれていました。
現代の配信プラットフォームで配信するためには、劇中に散りばめられたすべての音楽権利を再クリアするか、別BGMへ差し替える編集作業が必要です。しかし、音楽とセリフが渾然一体となって収録されているマスターテープにおいてBGMのみを差し替える作業は莫大なコストと手間を要し、何より「あの音楽あっての演出」という作品性を損なう懸念が生じます。地上波やCS放送(フジテレビONE/TWO/NEXT、日本映画専門チャンネル等)での再放送が過去に数回行われた際も、権利処理のハードルの高さから全話一挙放送のハードルは極めて高い状態が続いています。
現在、本作を視聴するための最も合理的で合法的な手段は、TSUTAYA DISCASなどのDVD宅配レンタルサービスを利用すること、あるいは正規のDVD-BOXを入手することに絞られます。ネット上で散見される違法アップロード動画は画質・音質が著しく劣化しているだけでなく、セキュリティリスクや権利侵害の観点からも絶対に避けるべきです。