特撮ヒーロー番組の金字塔として語り継がれる背景には、生身の俳優陣が挑んだ体当たりのアクションがある。特に氷川誠は人間でありながら未知の生命体アンノウンに立ち向かう役柄ゆえ、泥まみれになりながらの格闘や爆破シーンが日常茶飯事だった。
今だから明かせる真実として、要自身が「命の危険を感じた」と語る爆破カットの裏話がある。CG技術が現在ほど発達していなかった当時、ナパーム爆薬による本物の火柱が背後数メートルで吹き上がる中を全力で走り抜ける撮影が行われていた。熱風で衣装の背中が焦げ、耳をつんざく爆破音の中で演技を続けた経験が、彼の演技者としての胆力を養ったことは疑いようもない。