昭和から平成へと駆け抜けたアニメブームの渦中、名門の青二プロダクションには時代を切り拓く才能が集結していた。同時代を共に走り抜けた神谷明をはじめとする共演者たちは、彼のアフレコマイクに向かう真摯な姿勢と、完璧主義者としての顔を口々に語る。
スタジオの緊張感を誰よりも楽しみ、妥協のないマイクワークで後輩たちを背中で引っ張っていた。神谷明との丁々発止の掛け合いが生み出した名シーンの数々は、互いへの深い敬意と信頼がなければ成り立たなかったものばかりだ。青二プロダクションの黄金期を支えた彼の背中は、後進にとって最高の教科書だったと言える。