現在、消化器内科や栄養学の分野で注視されているのは、伝統的な言い伝えではなく、超加工食品や現代的な食習慣が生み出す化学的相互作用だ。特に注意が必要なのが、栄養素同士が互いの吸収を強烈に打ち消し合ってしまうパターンである。
代表的な例が「高カルシウム食材とリン酸塩を含む加工食品」の同時摂取だ。スライスチーズや牛乳と一緒に、保存料・結着剤としてリン酸塩が使われた加工肉(ハムやソーセージ)やスナック菓子を食べると、体内で不溶性のリン酸カルシウムが形成される。結果として、せっかくのカルシウムがほとんど吸収されないまま体外へ排出されてしまう。