2026年に入り全国の自治体や教育委員会を対象に行った最新の実態調査によると、全国の公立小中学校に設置されていた金属製や石造りの像のうち、実に3割以上が過去10年以内に解体・撤去、あるいは保管庫へ移送されていることが判明した。
最大の理由は、言うまでもなく台座や本体の深刻な老朽化だ。昭和初期から高度経済成長期にかけて建設された台座はコンクリートの劣化が進み、巨大地震が発生した際の倒壊事故リスクが浮き彫りとなっている。さらに文部科学省の安全管理ガイドライン改訂を受け、学校敷地内の「危険箇所」として点検対象となったことも大きな引き金となった。
加えて、現場の教員からは意外な声も聞こえる。「二宮金次郎のように『本を読みながら歩く姿』が、現代の歩きスマホを助長するように見えて保護者から指摘を受けた」という事例や、交通安全指導との整合性を問う声だ。こうした社会情勢の変化が、撤去の流れを一気に加速させている。