ネット上には熊野花火に関する様々な体験談が溢れていますが、現地特有の自然条件や地理的制約を知らないまま鵜呑みにすると、致命的なトラブルに巻き込まれる危険があります。
誤解1:「小雨程度なら普通に開催される」という勘違い
多くの花火大会は「雨天決行、荒天順延」ですが、熊野大花火大会の開催判断を左右する最大の要因は「雨」ではなく「七里御浜の波の高さ(うねり)」です。三尺玉や仕掛け花火を船から海中に投入・設置するため、外洋からの高い波が打ち寄せると作業船が出航できず、天候が晴れていても即座に雨天延期・中止情報が発表されます。
延期日は翌日以降へ順次スライドされますが、台風の接近や高波が数日続く場合、平日への再順延や最悪の場合は年内中止となる判断も下されます。大会本部の公式SNSや防災無線による午前6時の第一報確認を怠ってはなりません。
誤解2:「最悪でも当日周辺でホテルを探せば泊まれる」という幻想
熊野市、尾鷲市、新宮市を含む熊野古道沿線のホテル・宿泊予約は、毎年開催日の半年から1年前には旅行代理店やリピーターによって全室完売します。当日キャンセル待ちは天文学的確率であり、飛び込みでの宿泊施設確保は不可能です。
宿が取れないまま「車中泊をすればよい」と安易に考えると、真夏の熱帯夜による車内熱中症や、長時間のエアコン稼働による燃料切れ・バッテリー上がりのリスクに直面します。