ここ数年、教育界を揺るがしているのが熊谷女子高校の共学化を巡る議論です。埼玉県男女共同参画苦情処理委員会の勧告を端緒として、県立男子校・女子校の共学化推進を求める動きが活発化し、県教育委員会によるアンケート調査や検討が重ねられてきました。
この埼玉共学化問題に対しては、卒業生(OG)ネットワークや在校生、地元保護者から「別学の良さを奪わないでほしい」という強い存続希望の声が寄せられています。教育社会学的な観点からも、女子校には明確なメリットが実証されています。
異性の目を気にせず、生徒会長や学校行事の実行委員長、部活動の主将など、あらゆるリーダーシップの役割を女子生徒自身が担う環境は、「性別役割分担意識」からの脱却を促進します。心理的安全性(Psychological Safety)が担保された空間で伸び伸びと自己表現を行い、理系分野へも偏見なく挑戦できる環境こそが、熊女が長年培ってきた教育的価値と言えます。