事件の発端は2016年9月8日、静岡県静岡市清水区に位置する「幸楽苑 静岡清水店」にさかのぼる。来店した家族客が注文したラーメンのスープの中に、切断された人の指の一部が混入していたのだ。顧客からの指摘を受けた店舗側はすぐに確認を行い、保健所への報告と対応に追われることとなった。
事故の直接的な原因は、店舗スタッフによる調理器具の誤使用にあった。チャーシューをスライサーで切り分ける作業中、担当スタッフが誤って自身の左母指(親指)の先端爪部を約7ミリメートルにわたって切断。応急処置のために厨房を離れた際、切断された指片がそのまま調理場に残り、保管容器内のチャーシューに紛れ込んだと見られている。この痛ましい現場事故が、後に「幸楽苑ラーメン異物混入事故」としてメディアを大々的に騒がせる引き金となった。