問題は教義や後継者選びだけではない。数千億円とも囁かれる教団の資産と、隆法氏個人の遺産相続をめぐる問題が影を落としている。教団の所有する不動産や出版物の著作権など、権利関係は極めて複雑だ。
さらに、隆法氏の最大の武器であった「霊言」の正当性を誰が担保するのかという宗教的課題もある。紫央氏が「隆法氏の霊言」を降ろすことができるのか、あるいは別のチャネラーが登場するのか。これが認められなければ、教団のアイデンティティそのものが崩壊しかねない。司法の場と宗教の場の双方で、緊迫した駆け引きが続いている。