新聞記者の仕事内容は、単に文章を書くことだけにとどまりません。その業務の大半は、事実関係の確認、取材対象者との信頼関係構築、そして膨大な資料の読み込みに費やされます。担当する領域によって「社会部」「政治部」「経済部」「国際部」「生活文化部」「地方部」などに分かれ、それぞれ異なるリズムで取材が展開します。
地方支局や社会部の駆け出し記者がまず経験するのが、警察や検察を取材する「サツ回り」です。事件や事故が発生すれば昼夜を問わず現場へ急行し、被害者・加害者の背景、捜査状況を丹念に追跡します。締め切り(降版時間)との戦いは熾烈を極め、夕刊や朝刊、そして常時更新されるWEB版に向け、1分1秒を争うスピード感で原稿を書き上げます。
近年は紙面レイアウトに合わせた執筆だけでなく、速報をWEBニュースとして配信し、読者の反応やデータ解析を踏まえて追加取材を行う「デジタルファースト」の執筆体制が定着しました。動画撮影や音声番組の収録を兼務するケースも増え、記者のマルチタスク化が進んでいます。