新生児のお腹がパンパン?張り画像で見分ける危険サインと対処法の重要なポイントについて、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
夜間や休日に赤ちゃんのお腹が張っているとき、救急外来を受診すべきか、翌朝まで家庭で様子を見るべきかの判断は非常に迷うところです。小児医療の臨床指標とトリアージ基準に基づき、状態ごとの観察項目と推奨対応を比較表にまとめました。
病態・状態の分類詳細・身体所見の特徴受診の緊急度・一般的な基準小児科医・専門家の見解生理的腹部膨満(ガス・授乳後)お腹はポッコリ出ているが触ると柔らかい。機嫌良好、哺乳力あり。排便・排ガスあり。経過観察(受診不要)
家庭でのガス抜きケアを実施。新生児期の正常な発達過程。体重が順調に増えていれば心配不要。新生児便秘・排ガス不良2〜3日排便がない、お腹がやや硬く張る。いきむがうんちが出ない。機嫌にムラがある。日中に小児科受診
(24〜48時間以内に相談)家庭で綿棒浣腸を行い、無効な場合や不機嫌が続くならクリニック受診を推奨。臍ヘルニア(でべその嵌頓)臍が大きく突出。普段は押すと戻るが、硬くなり元に戻らない。赤黒く変色、激しく泣く。直ちに救急受診(至急)
嵌頓(かんとん)の疑い。通常のでべそは無害だが、血流障害を起こす嵌頓は極めて稀に緊急手術が必要。腸閉塞・消化管穿孔・腹膜炎緑色の嘔吐(胆汁性)、腹壁が板のように硬く静脈怒張。便の完全停止、ぐったりして活気低下。即刻、夜間救急・救急車要請
命に関わる緊急事態。特に緑色・黄緑色の液体を吐いた場合は一刻を争う。授乳を即座に中止し大病院へ。
上記データが示す通り、新生児のお腹の張り受診の目安を分ける最大の決定打は、「嘔吐物の色」と「赤ちゃんの全身状態(活気)」です。胃液や消化途中の白いミルクを吐き戻す程度であれば溢乳(いつにゅう)の範囲内ですが、鮮やかな緑色や深緑色の液体を嘔吐した場合は、十二指腸より先の胆汁が逆流している決定的な証拠であり、腸閉塞の絶対的危険サインとなります。