足元で観測された株価の急変動は、四半期業績の進捗と通期ガイダンスの乖離に端を発している。主力の合金鉄事業における製品スプレッド(販売価格と主原料価格の差)が一時的に圧迫されたものの、コスト削減と価格転嫁の進展により、下半期に向けた利益回復シナリオが現実味を帯びてきた。
現在のバリュエーション指標に目を向けると、PBR(株価純資産倍率)は解散価値とされる1倍を依然として大きく下回る水準で推移しており、極めて割安な水準に放置されていると言わざるを得ない。さらに、インカムゲインを重視する層にとって見逃せないのが配当利回りだ。同社が掲げる株主還元方針に基づけば、足元の配当水準はプライム市場平均を上回る魅力を放っており、下値支持線として機能している。