イベントに訪れる観客にとって最大の関心事は、スタンドからの「見やすさ」と「居心地」です。新国立競技場の収容人数(キャパシティ)は、スタンド固定席で約6万8000席。大規模コンサートでアリーナ面にも観客を配置した場合は、8万人規模を動員できる国内屈指の巨大キャパを誇ります。
しかし、ネット上の口コミやSNSでの評判を分析すると、席の位置によって評価が極端に分かれています。陸上トラックが併設されている構造上、サッカーやラグビー専用スタジアムと比較すると「ピッチまでの距離が遠い」という不満は根強く存在します。特に1層目(下層スタンド)は傾斜が約20度と緩やかなため、前列の観客の座高によっては視界が遮られやすいという声が散見されます。
一方で、3層目(上層スタンド)は最大約34度というスキー場の急斜面並みの傾斜がつけられており、「ピッチ全体を俯瞰できる戦術カメラのような見晴らしの良さ」と評価される反面、「高所恐怖症には階段の上り下りが怖い」という声もあります。また、空席を目立たなくさせるために採用されたモザイク柄の5色アースカラー座席については、「木漏れ日のようで美しい」という好意的な意見と、「満員感が分かりにくくて味気ない」という意見に二分されています。