新国立劇場のメインホールであるオペラパレスは、総キャパシティ1,814席を有する馬蹄形(三層バルコニー構造)の劇場です。客席は1階平土間席から4階席まで立体的に配置され、どの位置からも舞台へ視線が集まるよう計算されています。
劇場が公開している新国立劇場オペラパレス座席表を確認すると、客席の傾斜(スタジアム状の段差)は視線が前の観客の頭で遮られにくいよう緻密に設計されています。しかし、座席の階層と角度によって、舞台から受ける印象はまったく異なります。
1階席の前方(1列〜10列付近)は、歌手の息遣いやバレエダンサーの跳躍による床の振動まで伝わる圧倒的な臨場感が魅力です。一方で、舞台奥のセットや指揮者とオーケストラの全景を同時に把握するには視線の移動が大きくなります。対して、2階席のセンターブロックは舞台装置の全景とオーケストラピットの動きが一望できるため、劇場関係者や熱心な愛好家の間でも「もっともバランスの取れた特等席」として評価されています。