羽島エリアの魅力は円空だけにとどまらない。戦国時代の重厚な歴史ロマンもまた、この地に深く根を張っている。かつて放映され大きな話題を呼んだNHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも描かれた明智光秀や織田信長ゆかりの史跡が、市内の随所に散在しているのだ。
光秀の生誕地説や幼少期のゆかりがあるとされる竹ヶ鼻地区周辺には、戦国乱世の面影を留める街並みや古い寺社が残る。ドラマを観て歴史に興味を持った人々が、NHKオンデマンドで過去の放送回をおさらいしてから聖地巡礼に訪れる姿も日常的な光景となった。画面越しに見た戦国の武将たちが駆け抜けた風を感じられるのは、現地を訪れた者だけの特権だ。
古い歴史街道を散策すると、城下町の風情を残す格子戸の家々や、伝統的な和菓子店が軒を連ねる。歴史ファンならずとも、タイムスリップしたかのような情緒あふれる歩みを楽しめるに違いない。