冬の味覚の王者といえば越前ガニ。黄色のタグが輝くブランドガニを求めて冬場に人波が途切れないのは当然だが、現在のブームはカニだけに留まらない。来場者を虜にしているのが、場内の仲卸店と飲食店が連携した「勝手丼(勝手に作る海鮮丼)」の進化版だ。
白飯が盛られた丼を手に、魚屋の店頭を巡る。朝競りにかかったばかりの生マグロのトロ、透き通ったヤリイカ、弾力あふれるバイ貝、濃厚なウニ。仲卸の職人に「これを一升分乗せてくれ」と頼めば、その場で包丁が入り、鮮度抜群のネタが豪快に盛り付けられていく。自分だけの最高の一杯を作り上げる体験は、テーマパークのアトラクション以上の興奮を呼び起こしている。