2026年現在、日本のスイーツ界は「軽さ」や「低糖質」のトレンドから一転し、あえて重厚でクラシックな味わいを求める揺り戻しが起きている。バタークリームや固めプリンの人気に続き、ずっしりとした羊羹とカステラの組み合わせが「新鮮」と捉えられているのだ。
「コンビニのスイーツも美味しいけれど、シベリアには歴史の重みを感じる」と語る都内の大学生(21)は、週末に老舗ベーカリーを巡るのが趣味だという。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代社会において、あえて手間暇かけて作られた素朴な味に時間を費やすことが、一種の贅沢として機能している。