これほど爆発的な話題を集めた商品が、なぜ棚から姿を消したのだろうか。単なる不振や打ち切りと受け止められがちだが、実態は大きく異なる。最初から計算された戦略的限定展開だったのだ。
当時の清涼飲料水業界では、夏の最盛期に向けて話題性抜群の限定アイテムを投入し、一気に市場の熱量を引き上げる手法が主流だった。熱量が最高潮に達した段階で予定通り生産を終えることで、ブランドの希少価値を保つ狙いがあった。定番のコカ・コーラ ゼロやオリジナル版の売り場スペースを圧迫しない配慮もあった。鮮やかな退場の陰には、緻密なマーケティング戦略が潜んでいたのである。