ネット上の子育て掲示板やSNSでは、「小6の息子が138cmしかなく、早生まれのせいでずっと学年最小のまま」「女子なのに160cmを超えてしまい、これ以上伸びたらどうしよう」といった切実な声が毎日のように投稿されています。
特に多くの親を悩ませるのが早生まれ身長差です。1月〜3月生まれの子どもは、4月・5月生まれの子どもと比較して約1年分の成長差を持ったまま小学校生活を過ごします。小学6年生になってもその月齢差による神経・骨格の発達差は完全に消えるわけではなく、スポーツの選考や周囲との比較において強い劣等感を抱きやすい傾向があります。
都内の小児成長外来で長年診察を続ける医師は、現場の実情についてこう証言します。
「診察室に来られる保護者の多くは『周りの子より頭ひとつ小さい』と深刻な顔をされます。しかし、骨年齢のレントゲンを撮影してみると、実年齢よりも骨の成長が1〜2年ゆっくり進んでいるだけのケースが8割を超えます。骨の発育がゆっくりであるということは、それだけ骨端線が閉じるまでの猶予期間が長いことを意味し、高校生になってから大きく伸びて同級生を追い抜く例は日常茶飯事です」
大切なのは、同級生の「カレンダー年齢」ではなく、我が子自身の「生物学的年齢(骨年齢)」のペースを見守ることです。