小学2年生の1学期に入ると、子どもたちの漢字に対する苦手意識が一気に顕在化します。その最大の要因は、1年生の漢字との「構造的な難易度のギャップ」にあります。
1年生で学習する80字は、「一」「木」「日」「山」のように物の形から生まれた象形文字が多く、画数も平均して3〜5画程度と直感的に理解しやすい文字が中心でした。しかし、2年生で配当される160字は、「曜(18画)」「顔(18画)」「線(15画)」といった大人でも一瞬迷うような画数の多い文字が登場します。1学期の早い段階から「夏」「教」「算」「場」など、10画前後の複雑な構成を持つ漢字が次々と導入されるのです。
さらに、採点基準が1年生の頃よりも厳格化することも要因の1つです。文字のバランスだけでなく、「とめ・はね・はらい」の細かな違いや、線の交わり方まで厳しくチェックされるようになります。本人は合っているつもりでも減点されてしまい、「漢字=つまらない・難しい」というモチベーションの低下を招いてしまう現場のケースが目立ちます。