1996年、フジテレビ系列で放送を開始した音楽バラエティ番組『LOVE LOVE あいしてる』。若き日のKinKi Kids(堂本光一、堂本剛)と吉田拓郎がメインMCを務めるという革新的な番組構成の中で、篠原ともえは一際異彩を放つ存在としてレギュラー出演を果たした。
音楽番組としての格式と、深夜番組的な自由度が同居していたあの空間。そこへ原色づくしのド派手な衣装とお団子ヘアで突き進んでいった篠原のパワーは、大御所フォークシンガーであった拓郎の固定概念をも根底から覆すことになった。画面からはみ出すほどの情熱が、昭和の音楽シーンを創り上げた巨匠の心を解きほぐしていった瞬間だった。