復帰から現在に至る過程において、小山田圭吾のいじめ問題に対するネットの反応はどのように変化したのでしょうか。掲示板やSNS、知恵袋などの言説を分析すると、社会の反応は明確に2つの極へと分かれています。
まず、一般的なネット世論やワイドショー的な言説空間においては、「過去の行為があまりにも人道に反している」「公の舞台や税金が投入される国家イベントに関わるべきではない」という拒絶反応が根強く残りました。特に障がい者福祉に関わる当事者団体や人権意識に敏感な層からは、「どれほど時間が経っても許されない一線がある」という厳しい声が今なお投げかけられています。
一方で、音楽ファンやカルチャーを深く追うリスナーの間でのコーネリアス活動再開に対する受け止め方は大きく異なりました。2026年のフジロックフェスティバル出演時、ホワイトステージを埋め尽くした観客からは割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こり、SNS上でも「過去の言動への反省と、彼が創り出す芸術の価値は分けて考えるべきだ」「謝罪と対話を経た表現者を永遠に排除し続けることは健全ではない」という擁護・支持の声が多数を占めました。海外のリスナーやフェス招聘側からも、音楽的なクオリティそのものが純粋に評価され、キャンセル運動は一定の沈静化を見せています。