小泉家の系譜を語る上で、実母である宮本佳代子氏との離別劇は避けて通れない。1980年代前半、純一郎氏との離婚に際し、幼い兄弟の親権は政治家一族である小泉家に委ねられた。当時、エスエス製薬創業者一族の出身である宮本氏との関係断絶は、政治的思惑や名門のしきたりが複雑に絡み合った結果だったとされる。
母を失った幼い兄弟を前になお、自由民主党の要職を務めていた純一郎氏が家事に専念することは不可能に近かった。そこで立ち上がったのが、純一郎氏の姉である道子さんだ。彼女は自身の人生を甥たちの成長に捧げる覚悟を決め、小泉家の「母」として家庭を切り盛りし始めた。