日本中を憤激させたのは、法廷で明らかになったあまりにも短絡的かつ自己中心的な犯行動機でした。公判記録によると、小林受刑者は以前から少女に対する歪んだ性的関心を抱いており、事件当日、下校途中だった被害女児に狙いを定めて軽乗用車で徐行しながら尾行していました。
車を接触させて女児が倒れ込んだ隙に「車に乗せて病院へ連れていく」と偽って車内に連れ込みましたが、女児が泣き叫んだことでパニックに陥り、わいせつ行為に及んだ末、口封じのために首を圧迫して窒息死させました。さらに、自己保身のために事故死に見せかけようと企て、深夜のJR越後線の線路に遺体を放置し、列車に轢かせたのです。
裁判では被告の精神状態が争点の一つとなり、専門家による精神鑑定が実施されました。その結果、小林受刑者には一部のパーソナリティ障害傾向は認められたものの、善悪の判断能力や行動を制御する能力に著しい障害はなく、完全な刑事責任能力を有していたと結論づけられました。身勝手な欲望と発覚を恐れた保身が生んだ凶行の真相に、法廷内は深い怒りと静寂に包まれました。