大喜利の進行において、決して欠かすことができないのが座布団運びの山田隆夫だ。1984年の就任以来、40年以上にわたってあの赤い着物を身にまとい、舞台袖とひな壇を往復し続けている。
時に回答者から突き飛ばされ、時に理不尽に座布団を奪い去る。そのコミカルな立ち回りは、一見すると単純なマスコット的役割に見えるかもしれない。しかし、回答者のテンポを狂わせず、絶妙な間合いで座布団を積み上げる身体能力と空気の読み方は、まさに演芸・バラエティ番組における唯一無二の職人技だ。彼がいるからこそ、落語家たちは安心して悪態をつき、笑いを増幅させることができる。