2016年、桂歌丸の後任として白羽の矢が立ったのは、当時大喜利メンバーの中で若手寄りの位置にいた春風亭昇太だった。ベテラン回答者たちが居並ぶ中での抜擢は当時大きな話題を呼んだが、昇太がもたらしたのは「司会者が回答者にイジられる」というまったく新しい構造だった。
「独身ネタ」や「滑舌ネタ」でメンバーから突っ込まれ、小刻みに座布団を没収する昇太のテンポ感は、番組に新たな風を吹き込んだ。2026年現在、就任10年を迎えた昇太の司会スタイルは完全に定着し、かつての絶対的権力者としての司会像から、開かれた「MC」へのアップデートを見事に成し遂げている。