日本のスキージャンプ界を長年にわたり牽引してきた高梨沙羅。日本スキー連盟の期待を背負い、世界の強豪たちと渡り合ってきた日々は、決して平坦な道のりではなかった。常に完璧を求められるプレッシャーは、一般人の想像を遥かに超える。
「ジャンプ台に立つ瞬間、風の音しか聞こえなくなるんです」。そう語る高梨の言葉に、相武は深く頷いた。カメラの前に立つ女優と、大空へ飛び立つジャンパー。表現方法は違えど、一瞬の勝負に全神経を注ぎ込む緊張感は共通している。極限状態でのメンタル管理や集中力の高め方について、二人は時間を忘れて語り合った。